「反戦ビラ入れへの起訴を許さない！」
４．２５全国集会・デモ

■集会に３６０人
　　テント村のメンバー３人を不当に逮捕・起訴した国家権力に抗議するために全国の仲間に呼びかけて集会が行われました。
長野県、静岡県，神奈川県，岩手県など遠くから駆けつけてくれた仲間など、３６０人が集まりました。
私たちの予想を越えた多くの参加者に、この弾圧の持つ重大な意味と危険な流れをみんな感じ取っているのだと思いました．

■全国の仲間が集まりました
　まず、救援会からの報告、弁護士からの起訴状を元に法的な説明、法学界からのアピールがありました。
それから全国各地の反基地運動を取り組む団体からの報告がありました。また「米兵・自衛官人権ホットライン」からは、今回イラクで一時「人質」になり解放された渡辺修孝さんを派遣した団体であること。解放されたのは「日本とイラク，世界の反戦・反占領･平和を願う民衆の力、その友情と連帯のたまものだ」と力強く述べられました。また、「人質」への「自己責任論」でのバッシングは、テント村への弾圧と同じ質を持つとも語られました。これは、他の多くの方々も指摘されました。
　日本ジャーナリスト会議や派兵チェック編集委員会、その他反戦・平和運動のグループまた、反天皇制運動の取り組み、労働運動、市民運動などの団体などの報告・アピールがありました。
（本当は、集会のことを詳しく書きたいけれども、警察・検察もこのホームページを見ていると思うと詳細はかけません。）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
■「良心の囚人」と「共謀罪法案」
　特に強い印象を受けたものに、アムネスティ･インターナショナルからはテント村の３人を、日本で初めての「良心の囚人」と認定したことを報告されました。ミャンマーのアウン・サウン・スー・チーさんなどが認定されており、アジアでは中国や「北朝鮮」に多くいると言われています。日本もそうした国に近づいて来たのかもしれません。　
　また、「破防法・組対法に反対する共同行動」からは「犯罪をやっていなくても、二人以上で『やろうと合意した』とみなしただけで処罰できる法律」危険な「共謀罪法案」を廃案にと訴えがありました。（これは必ずチェックしておこう！）
　最後には、逮捕拘留されている３人の獄中からのアピールと集会決議を確認して集会は終了ししました。


■デモ行進には３００名の結集
　集会が終わると国立の一橋大学から立川市の自衛隊東立川駐屯地までのデモ行進です。デモは大学からは警察が認めず、国立の公民館裏からのスタートとなりました。しかし、そのスタート地点までは大学通りの歩道をマイクを使い、太鼓を鳴らして歩きました。デモ隊は約３００名というこの地域ではたいへん大きな隊列になりました。

　　
　　　スタート直後
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そこから立川までは人通りがほとんど無い静かな住宅地、立川市内に入ってから少し人や車が増え、自衛隊東駐屯地の正門前で「集会決議」を手渡すことになっていました。当初は代表者３名ということでしたが、人数が多くたくさんの人が正門前に詰め掛けました。元自衛官の方も、名前や階級を名乗らない当直指令に対し「職務に反している」と詰め寄りましたし、多くの人がイラクで殺されたり、劣化ウランの影響で障害を持って生まれ、死亡した赤ちゃんの写真を示し、「殺されているのは市民だ！」を怒りをもって糾弾していました。代表が「集会決議」を読み上げ、隊員に「隊内で話し合って派兵反対の声を挙げるならば私たちも全面的に支援します」と呼びかけてデモが再開され、３人が逮捕された「官舎」の前まで歩きました。（３月までにこれらの官舎は一部を除き取り壊されたり、閉鎖されたりで住人はいなかったが・・・）

　集会で３６０人、デモに３００人とたいへん多くの人が集まりました。熱心な報告があり、３人を奪い返すことはもちろん、裁判でも無罪を勝ち取る事と、イラクで「人質」になった人たちへの「自己責任論」でのバッシングをさせないような取り組み、「言いたいことが言える」社会を守ること、自衛隊のイラクからの撤退を求めることなどを確認し、全国の仲間が一緒にこうしたことをやっていくことが確認された意義のある集会でした。

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