2004年2月27日に突然、家宅捜査を受けてそのまま逮捕されたた「自衛隊監視テント村」のメンバー3人に対する最高裁が「上告棄却」の不当判決を下しました。
判決文のPDFはここ
立川・反戦ビラ弾圧救援会の声明
「不当判決を認めない宣言」に署名を！(PDF)
この署名をテント村の事務所に送付してください。またはメールでも可（最下段にあるよ）。（2008.4.14）
この事件は2003年3月にアメリカ軍を初めとした軍隊がイラク攻撃を開始し、その支援に日本の自衛隊も「戦争協力」へと動いていこうとしていた2003年10月以降に「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3人が自衛隊官舎に「反戦ビラ」を入れたことが「住居侵入」だとして2004年2月に逮捕された事件です。
すぐに救援会を立ち上げ全力で支援をしましたが75日間の拘留となってしまいました。しかし、2004年12月の地裁八王子支部では長谷川裁判長が住居侵入は認めたものの、政治的なビラは商業的ビラより優越的な地位を占める、罰するほどの罪ではないとして無罪判決を出した。マスコミ各紙も妥当な判断だとして評価したました。
しかし、高裁では表現の自由はあるが、他人の権利を侵害しているのでとして2005年12月に逆転有罪の不当判決を下した。
それから2年以上たった今日、最高裁判所第2小法廷は、高裁判決をなぞりというか、高裁判決よりももっと単純化した判断で、わずか10ページほどの判決文で「上告棄却」の不当判決を出した。
審理を開かずに判決を出すというので棄却は予想していたが、私たちが見ても「なんだこれ？もっとちゃんと書けよ！」といいたくなるくらいの無内容な抽象的な判決文でした。
判決直後、厳しい顔で不当判決を報告する3人の被告と内田弁護士 最後に最高裁に向けて抗議のシュプレッヒコールをする
3時に最高裁前に100人の支援者が集まり、45名が傍聴しました。しかし判決言い渡しはわずか2分！憮然とした表情で出てくる支援者や被告たち。最高裁の西門前で身近な報告集会を開いた。
その後に東京地裁、高裁のある霞ヶ関に行って記者会見を持ちました。
司法記者クラブでの会見 国分寺での報告集会で判決の解説をする弁護士さんたちと憲法学者の石崎学さん
さらにその後、午後7時から国分寺の労政会館で市民、支援者に向けた集会を持ちました。大沢は初めの1時間ほど参加して次の会議（日の出ごみ処分場問題裁判の弁護団会議）に出席するために退席しました。
判決に対する弁護士や学者の解説、見解は後日掲載する予定です。