住基ネットの学習会の報告！

12月21日は昼前から降り出した雨がみぞれに変わり、非常に寒い日となりました.年末の土曜日とあって、参加者が非常に少ない学習会となってしまいました。講師は奥地茂樹さん（NPO法人「情報公開クリアリングハウス」理事）
　
大まかな内容は

１．プライバシーとは何か
・ 私生活のことを他人に知られたくない権利
・ 自分に関する情報をコントロールする権利（自己情報コントロール権）→いやだという人を住基ネットに載せるのはおかしい
・ 自分のことを自分で決める権利（自己決定権）→さまざまな生き方を認めること。憲法13条の幸福追求の権利

２．住基ネットの概要
　　（略）
　　・ 第二次稼動（住民票の広域交付、ICカード利用等）が来年8月
　　→全国の市役所相互にデータの覗き見が出来る状態になる。ICカードに何を入れる可を検討中。

３．住基ネットの問題点
（1）自治体の自己決定の欠落→地方分権に反する。首長の判断だけで実行できるならいい。・・・この数日後国立市は離脱を表明！
（2）情報公開の欠落
　　　・ 国民総背番号制への転化…管理する側に便利なマッチング
　　　・ 本人確認情報の濫用・悪用の実態…住所、氏名等の売買、犯罪への利用→大量閲覧、第三者請求（行政書士,弁護士、サラ金業者）などへの社員の確認や事実の認定の確認などを厳しくする必要がある。
　ストーカー、DV被害者対策

４．個人情報保護法案の問題点
・ 二つの法案（基本法案と改正法案）と今後の動向
・ 改正法案の問題点

５．今後の課題
・ 横浜市「市民選択制」から「希望選択制」（ネットに載せてもいいよという人だけを繋ぐ）へ→杉並が国に質問を出している。
・ 国、自治体によるシステム利用の監視　ex.徴税事務への利用（兵庫県）
・ 情報公開条例の利用…住民カードの計画内容、個人情報の取扱い実態の公開
　　　　　　　　　　　　　ex.警察による捜査照会の実態（那覇市）
・ 個人情報の利用…アクセスログ等利用実態のの本人開示、利用・提供の中止請求
　　　　　　　　　　　　　ex.個人情報保護委員の意見書（逗子市）

　ということで、「５．今後の課題」の中で、これから取り組んでみたらどうかということがはっきりしていきました。住基ネットということだけではなく、これまでの住民基本台帳の中をも、もう一度見直していく必要があるだろうということです。
　1月か2月に住基ネットについて反対していく具体的な取り組みを提案していきたいと思います。ぜひ皆さんも、関心を寄せていただき、一緒にと力んでいきましょう。

　　　　　　　　　　▲住基ネットトップへもどる