「談合はなくならない」！？

　2月18日、白井プラミングの裁判を傍聴しました。白井被告は事件については「反省している。」「二度としない」と言っていましたが、「談合」や「贈賄」に対して税金が使われているのに、自分が手にした金は自分が「稼いだもの」と思っているようです。これらは、明らかに工事には不必要だったお金です。
　
こうした本来は工事には関係のないお金（税金）が、贈賄で公務員に渡っていたのが私は許せないのです。白井氏はこうしたことに不認識であり、検察官や裁判官の質問にも「談合はなくならない」と断言していました。罪の意識の低さや、長年の不法な談合体質に浸りきった考え方にに愕然といたしました。
　これは同時に、「市職員も結局、談合に協力してくれるはずだ。」という確信があるからでしょう。立川市役所の職員たちもずいぶんなめられているというものです。調査委員会や、特別委員会でみんなが何を話しても、結局そうなると現場の事業者たちは考えているとしたら、これらの努力はなんなのでしょう？

　何とかしなくてはならないと思い、市議へのアンケートを取ってもらうようお願いすることにしました。調査委員会の調査で市職員のアンケートはしているのです。職員からは「市議の関与」についての言及があります。徹底的に調べるなら双方の意見をつき合わせてみるためにも「市議へのアンケート」を追加実現させるようにより強力に取り組む必要があると感じました。そこで急遽、現在一人会派で、代表者会議での発言権のない議員に呼びかけて次のような要望書を提出しました。

2月20日に議長へ提出した要望書

2004年2月20日 立川市議会議長　牛島　剛　殿 　　　　　　　　　　　　　　　要　望　書　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立川市議会議員　矢島　重治 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立川市議会議員　坂下かすみ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立川市議会議員　五十嵐けん 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立川市議会議員　　大沢　豊 　私たちは、2月18日の競売入札妨害容疑やあっせん収賄容疑の事業者の裁判を傍聴し、あるいはこの様子を聞きました。税金が使われている公共事業にもかかわらず、「贈賄」「談合」を行うことに対して不正の自覚がないことや、法廷においても「談合はなくならない」と断言する罪の意識の低さに愕然といたしました。徹底して事の本質を糾明し、立川市の入札制度を根底から改めない限り、この不正はなくならず、職員の不祥事が再発するであろうことを予感させる公判でした。ここに改めて次の事項を要望いたします。 　本市発注の水道工事をめぐる談合・汚職事件において、元砂川支所長、前契約課長、前総務部長、前清掃事務所長が競売入札妨害容疑やあっせん収賄容疑で逮捕されるという、あってはならない不名誉な事態となり、市内業者4名も競売入札妨害容疑や贈賄容疑などで逮捕、起訴され公判中です。裁判の中で、談合の実態が徐々に明らかにされつつありますが、市の「入札事件再発防止調査委員会」の副委員長に逮捕された前総務部長が据えられていたことにより、行政主導の調査体制に市民の不信はつのる一方です。 　過日、市長に立川市第3次長期総合計画、第2次基本計画策定市民会議（たちかわみらい計画会議）市民委員一同から、事件の原因の徹底的な追究や透明性のある防止策を求める「立川市職員逮捕に対する市民会議の決議について」と題する6項目の要求を盛り込んだ声明文も提出されたところです。 　新聞報道などによると、市議会議員などの関与を指摘するような報道もあり、現職の市議会議員や元市議会議員の発言なども匿名ではありますが散見されます。また、市の調査委員会の専門委員の弁護士チームがおこなっている市職員に対する実態調査の経過報告にも「職場全体を通して対業者との関係、それに絡まる議員の行動、この辺を問題視している」とされ、市議会議員の口利きなどが相当おこなわれているということを示唆しています。 　そのような中で、市民の中には、「市議会議員もかかわっている可能性があるのに、その市議会が事件の徹底究明ができるのか」「こうした事態をこれまで明らかに出来なかったのは、市議会議員にも責任があるのではないか」という声もあります。そのような声に真摯に応え、公平・公正を期し、より実態を深く調査するために、市議会議員と元市議会議員にもアンケート調査をおこなうことはぜひとも必要であると考えます。市議会においても与野党双方の議員からその要望も出されており、そのアンケート調査を市の調査委員会の弁護士チームに委ね、即刻おこなうことを強く要望いたします。 以上

▲入札のトップへ