■立川市内に野宿の方は多い。河川敷や街中で生活する人は減りはしない。
私たちは「三多摩野宿者人権ネットワーク」を作って炊き出しなどの支援をしてきた。
　そんな中、10月22日の炊き出しで、少年による襲撃の話しを聞いた。最近土曜日の深夜3時頃、５～6人の少年達が街中で寝ている野宿者に対してブロック片やビニール傘を投げたりしているという。まともに当れば死傷するほどのものだ。教育委員会に働きかける予定。
■3年前の1月に、東村山市内で中学生・高校生による「ホームレス襲撃」があって鈴木邦彦さんが殺された。私たちは追悼集会を開き、こうしたことが二度と繰り返されないことを誓った。東村山市内にはそれを契機に支援団体ができ、教育委員会への働きかけが始まった。
　一方、少年達は裁判になったり、少年院に送られたりしてその人生が大きく変わってしまった。それ以降も各地で少年達の襲撃は続発し、殺される野宿者たちは殺されている。教育委員会はあわてて「人権教育」を行うよう通達が出されたが、実際には行われたかどうか？

野宿者襲撃事件
・2002年1月　被害村山市内で暴行死。中学・高校生5人逮捕。
・2002年8月　千葉市内の公園で男性２人が襲撃され死亡。16歳-19歳4人を逮捕
・2002年11月　埼玉県熊谷市内で男性が暴行死。中学生3人を逮捕
・2002年12月　名古屋市内で若い男性3人により男性死亡。
・2003年2月　　大阪、守口市内で少年30人が野宿男性10人を暴行。4人が重軽傷。
2003年5月-8月　川崎市内で男性3人が集団暴行を受ける。少年10人（16歳-19歳）を逮捕・補導。
2003年6月　江東区で河川敷に暮らす男性を川に追い込んで水死させる。16歳の容疑者2人を逮捕。
2004年8月　名古屋市内の公園で男性襲われ死亡。18歳-19歳5人逮捕。
2005年7月　墨田区で暴行死「ストレス発散でやった」「ジャンケンで暴行の順番を決めた」。都立定時制高校の生徒男性2人逮捕。
2005年夏　八王子市内の河川敷。事件には至っていないが、少年により花火などを「小屋」に打ち込まれている。支援団体が教育委員会に働きかけて、沈静化している。