野宿者（ホームレス）が暴行を受けて殺される！
なぜ殺されなければならないか？

【1月3１日】
■先日（1月29日）暴行の現場に行ってみた。警察の立入禁止のテープがあって中には入らなかったが、いくつもの花や、お酒、タバコなどが供えてあった。僕も持っていった花を置いて、冥福を祈った。
　西武国分寺線の踏み切りの「カン、カン、・・・・」という音が響く。鈴木さんはその音を日常的に聞きながらひとりで生活をしていたのだえろう。そして暴行を受けて、その音を聞きながら一人で死んでいったのだろうと思うと、悔しかっただろうなという思いがして、涙が出てきた。
　もう、暗くなっていたが、通りすがりの人が二人、ゲートボール場の方に向かって合掌していった。

　　
ゲートボール場前に捧げられた花・酒･タバコ
この問題を訴えているビラが置かれていた。（1月30日）

二度とこんなことが起きないように、わたしたちがやれることは何でもやろうと思う。

■2月11日に鈴木邦彦さんが生活し、殺された現場で追悼集会を行います。
鈴木邦彦さんを追悼するつどい　代表：佐藤貞子さんからの呼びかけ

【1月26日】
■１月２５日夜９時４０分頃、東村山市の美住町のゲートボール場で野宿生活をしていた鈴木邦彦さん（55歳）が15～16歳の少年たち数人に集団で1時間40分にも渡る暴行を受け死亡した。二つの意味でとてもショックだった。
　一つは、わたしたち三多摩野宿者人権ネットワークは、この冬、野宿の人が飢えや寒さで亡くなる事がないようにとの思いで、炊き出しや衣類・布団の配布を続けてきている。それが、わたしたちが直接支援した人でないにせよ、こんなことで死んでしまう人が出てしまったのが悔しくてならない。
　二つは、少年たちによって暴行を受けたということだ。少年たちは父親のような人を殺してしまったのだ。なぜ、少年たちはこうした異常な暴行をしてしまったのか？学校教育の問題だろうか？社会の問題だろうか？世界の中では「豊か」な国といわれる日本で、社会的弱者が差別され命の危険さえ保障されない社会でしかないのだ。