中野区立図書館が「自衛官募集の「図書館カレンダー」配布していることの質問に対する回答（2009.1.24）

★きっかけとなった「図書館カレンダー」とは

大沢質問
　１）「区立図書館のあり方」では「自らの生き方や社会参加、就業などについて、自らが判断して行動する自立性が求められる。」とされていますが、その図書館で特定の就業形態の「自衛官募集」の宣伝カレンダーを置くこととは矛盾しませんか？
２）「幅広い各種の情報が必要であり、図書館はだれにも開かれた情報資料の提供期間として位置付けられる」としながら、自衛官募集の情報資料を窓口に置いているのは整合性があるとお思いでしょうか？
中野区立図書館回答
　中野区立図書館では、利用者サービスの一層の向上を図るため、「広告を掲載した物品」の寄贈を募集しており、広告を掲載した物品の寄贈の受入れに関し必要な事項については、「中野区立図書館における広告掲載物品の寄贈受入れに関する要綱」を定め、これに基づき決定しています。
　今回、広告代理店から寄贈のありました「図書館しおりカレンダー」については、同要綱第３条に定める「物品の寄贈の受入れの基準」に抵触しないものと判断しております。また、ご寄贈いただきました物品については、当該物品を含め、すべて利用者の方には任意でご利用いただくものです。図書館として使用を強制したり、広告内容等を推奨したりするものでないということを、ご理解くださいますようお願い申し上げます。

大沢質問
　３）「中野区立図書館における広告掲載物品の寄贈受け入れに関する要綱」なるものがあって、２００７年６月１５日以降には図書館での物品寄付を受けることが出来るようになっているのですが、これまでにどんな寄贈物品がありましたか？
中野区立図書館回答
図書館カレンダー、児童用かよい袋、本のしおり　がありました。

大沢質問
　４）「自衛官募集の図書館カレンダー」はいつ寄贈を受けたのですか？
５）その枚数は何枚でしたか？　
１０）その募集物品一覧では欲しいカレンダーは２００９年４月１日〜９月３０日までとしながら、配布期間は「２００９年３月から配布が完了する日（ただし、２０１０年３月３１日を越えない）」と書いています。9月末でカレンダーの役目を終了しても半年以上も配布を続けることが出来るのでしょうか？
１１）カレンダーとして役に立たない期間でも配布するとしたら、これは明らかにカレンダーとしての配布よりも「自衛官募集のため」が目的だと指摘されても仕方がないと思われますが、どのように考えて居られますか？
１２）今回の「図書館カレンダー」も２００８年１２月までのものでした。これが年が明けた現在でも各図書館の窓口に置かれているのでしょうか？
中野区立図書館回答
　このしおりカレンダーは、募集期間(平成２０年６月１日から平成２０年８月３１日まで)、配布期間(平成２０年9月から、当該物品の配布が完了する日（※ただし、平成２1年３月３１日を超えない）まで。)とした募集により、平成２０年９月に５万枚の寄贈を受け入れたものです。１２月までのしおりカレンダーは、昨年末に図書館窓口から撤去しました。

大沢質問
　６）2008年10月の質問者への回答では「広告代理店」からの寄贈だと回答されておられますが、自衛隊からの直接寄付ではないというのでしょうか？
７）その広告代理店とはどこでしょうか？
８）要綱で禁止している風俗関係事業者のものであっても、広告代理店を経由すればOKにになるのでしょうか？
中野区立図書館回答
　要綱第３条第１項及び同条第２項の各号に該当する、業種又は事業者に関する物品、広告を掲載した物品の寄贈は受け入れません。寄贈者が広告代理店であっても同様の取扱いです。

大沢質問
　９）この募集一覧の「広告欄の寸法」では片面で７５mm×60ｍｍとしていますが、現在配布中の「自衛官募集のカレンダー」は片面全面が広告で、しかもサイズが１５０mm×50ｍｍです。これは「寄付募集物品一覧」に適合していないようですが中央図書館長さんが了承されたのでしょうか？
中野区立図書館回答
　このしおりカレンダーは、「寄付募集物品一覧」の「図書館カレンダー」ではなく、「寄贈者から企画提案いただくもの」として寄贈を受け入れたものです。


大沢質問
　１３）この要綱は議会に報告したのでしょうか？
１４）この要綱ではすべての権限が中央図書館長に属していますが、物品の寄付を受け入れるのは教育委員会の承認も不要なのでしょうか？
中野区立図書館回答
　要綱の制定にあたり、中野区議会に報告しています。　物品の寄付の受け入れについては、教育委員会に報告しています。

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